厳正なる最終審査の結果、合格者は以下の2名に決定いたしました!

◆乙葉める役役
「《純ラテ研究生》ゆあちゃんるーむ?」姫宮結愛さん

めるの台詞の怖さを全てカバーするような可愛らしい声質と、
何よりもディレクションすればするほど、どんどんテイクが良くなる素直さが好印象でした。
台詞によってはやや硬さを感じる瞬間もあったのですが、とにかく語尾の処理や台詞の結び方が上手く、単に「二面性のあるキャラクター」では終わらないような、めるのポテンシャルを引き上げてくれそうな可能性を感じました。
声優の技術部分についてはまだ経験不足な面はありますが、ディレクションを素直に受け止め、すぐに演技に生かすことができる対応力や柔軟性は目を見張るものがありますので、本番収録には自信を持ってお越しいただければと思います。

◆仁科凜兎役
「心のにちじょうっ!」月見心さん

両キャラクターとも採用レベルで率直に「上手い」と感じました。
声優としての基礎的な技術はもちろんのこと、最終審査で何もディレクションすることがないほど、両キャラクターの個性やギャップ、売りについてよく練られており、審査チームの解釈に寄せた上で、月見さん独自のオリジナリティを乗せた唯一無二性が確立していたと思います。
特に仁科凜兎についてはご本人が得意とされている性格のキャラクターでもあったためか生意気さと可愛げの匙加減がちょうどよく、ぜひお任せしたいと思い採用とさせていただきました。
どうか凜兎をよろしくお願いいたします。

【今回採用とならなかった方へ】

今回のオーディションでは残念ながら採用とならなかった参加者の皆さんに向けて審査チームにて「最終審査での演技」についてフィードバックを作成させていただきました。
ごく簡単な短評ではありますが、今後活動されていくに当たってのご参考になりましたら幸いです。
また、今後機会のあった際にはぜひ、更に磨かれた演技・技術をもって再挑戦いただけることをお待ちしております。

◆「「あま津うに。あにめ系あーてぃすと」あま津うにさん
めるについてはあま津さんの声質とキャラの相性が良く、採用候補として悩んだのですが、緩急の無さや演技幅の狭さがネックとなりました。
めるであればモノローグと通常時とのギャップ、
凜兎であれば慌てたり調子に乗っている時の落差が個性となりえる箇所なのですが全て一本調子に聞こえてしまっていました。
また、収録中のワード違いや全体的な台詞の硬さなどが練習不足のように感じてしまい残念でした。
声質が大変可愛らしく、美少女ゲームにおいての需要は確実にあると思うので、台詞の抑揚や語尾の処理を工夫し、表情豊かに芝居をするということを今後の課題としていただければと思います。

◆「教員寮ゆりミナ荘?姉崎ゆりな異世界制服計画」姉崎ゆりなさん
声に特徴があることと、ディレクションに対してすぐにパターンを変えることができる柔軟性が高評価でした。
めるの「ぐちゃぐちゃにしたい」や、凜兎の「警備員さーん!」の温度感は
ウザくならないギリギリを攻めようという意識をかなり感じ、繊細に役作りをしてきていただいたんだなと嬉しく思います。
特に凜兎の演技はマッチングもよく最後まで悩んだのですが、
ゆっくりを意識してもらうと滑舌が崩れがちになることと、落ち着きを意識していただいても元気がにじみ出る声とお芝居に、美少女ゲームや恋愛要素の薄さを若干感じ、今回は採用見送りとなりました。

◆「澤崎柚希のおしゃべりシアター?」澤崎柚希さん
全体的な演技の硬さと演技幅、キャラクターの性格幅の狭さを感じました。
両キャラクターともに声を張らないと年齢感が上がることと演技自体がやや今風でないこと、ディレクションに対し、持ってきていただいたプランから動かせないことが残念でした。
また、演技の尺感が長めなので、ゲームに実装された時を想定したテンポでお芝居ができると良くなるのではと思います。
現状、声色のみで演技をなさっており、1声1パターンといったように台詞ごとに人物が変わるような印象を強く受けましたので、今後の課題として対策していただければと思います。

◆「もにもにハウス」天音もにさん
両キャラクターとも審査チームの想定よりお姉さん度が高く、社会人のキャラクターのように聞こえました。また、やや演技の振り幅が狭く、演技傾向が今風でないことも気になりました。 年齢感については恐らく、1音目に低く入る演技の癖と語尾の処理が原因かと思います。 ナレーション感が消せないこと、また、腹式での発声が弱く、鼻が鳴ってしまっていたこともマイナスポイントとなってしまいました。 ディレクションに対応について、天音さんの解釈と音響監督の指示にずれを感じることが少々ありましたので、ご自身の声を録音して繰り返し練習することによってキャラクターボイス面でのステップアップにつながるのではないかと思います。

◆「イベ応援感謝!!!ママ声優本岡麗」本岡麗さん
両キャラクターとも若干作っていただいた声が苦しそうだった点とやや演技の年齢感が高く感じられました。
演技傾向としては参加者さんの中でも非常に安定しており、審査チームの想定していたキャラ感から大きなズレはなかったように思います。
オーディションが競争であり、その先にあるものがビジネスである以上、キャラクターとの疑似恋愛を楽しむゲームとして、「このキャラクターはこのボイスしか考えられない!大好き!」いう次元の演技をしていただきたく、それがダメなら、本人の魅力によって補うことでそれに等しい効果を上げるといった付加価値が求められます。
本岡さんは、読解や表現において常に安定したクオリティを最終審査に持ってきてくださるのですが、完全な「ハマり役・この人以外に考えられない」という次元まで昇華できているか、あるいは本人込みの魅力でユーザーを獲得できるかという点では、合格する人たちとの間には差を感じてしまうというのが正直なところです。
今後、特に美少女コンテンツにおいての合格率を上げるために上記が少しでも参考になればと思います。

今回はゲームPRという点において誰よりも突出していたという方がいらっしゃらなかったため、
すでに最終審査進出が確定している方々の平均的な演技力・表現力を基準値と考え、その基準値に並ぶ技術を持っており、かつ、キャラクターとのマッチングや読解において「最終審査で選考対象になりうる実力をお持ちの方」を優先的な条件として審査員一同慎重に選出させていただきました。
厳正なる審査の結果、特別審査員賞を受賞されたのは以下の2名です。

11位: 「イベ応援感謝!!!ママ声優本岡麗」本岡麗さん
ヘルプ!!!という世界観への寄り添いや、積極的なキャラクター性の模索、表現の引き出しの多さにおいて、頭一つ抜けた存在だと感じました。
ただ、両キャラともどのパターンも納得感はあるのですが、どうしても本岡さんでなければという点においてはあと一歩といった印象を受けます。
最終審査ではよりキャラクターの「魅力」や「ウリ」の部分に注目した表現を見せていただければと思います。

14位: 「心のにちじょうっ!イベント参加中」月見心さん
投稿数は少ないものの、仁科凜兎のボイスでの声質が審査チームの想定しているキャラのイメージに近く、少しギャルっぽく寄せていただいた表現が他の参加者さんとは違ったオリジナリティを確立していると感じました。
ファンルーム投稿ボイスは、まだ口が台詞に慣れておらず「文字を読んでいる」という印象をやや受けますので最終審査までにたくさん練習し、月見さんらしい凜兎をご披露いただければと思います。

「先生、私と――“部活”はじめませんか？」 私立『恋が丘学園』に赴任した主人公は、「おたすけ部」の顧問となり、個性的な部員たちと「おたすけ部」に寄せられるさまざまな依頼を解決していきます。おたすけ部の部員以外にも、恋が丘学園にはたくさんの生徒たちが在籍しています。 依頼されるミッションのなかには、なんだか不思議なミッションも。そしてこの学園の生徒たちがもつ、「ある秘密」とは――？！

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